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HY-VT3K / HY-VT5K 3軸振動・温度スマートセンサ
センサ

HY-VT3K / HY-VT5K3軸振動・温度センサ

回転機械の状態基準保全向けに設計された接触取付型の3軸振動・温度センサです。32ビット浮動小数点DSPがセンサ内部でFFT、速度積分、統計特徴量の演算を行い、外部の収集ユニットなしで、そのまま解釈できる診断データをModbus RTUで出力します。

振幅精度保証帯域VT3K 0.5 Hz~3 kHz・VT5K 0.5 Hz~5 kHz
加速度レンジ±4 / ±8 / ±16 g・±15 / ±30 / ±60 g
FFTスペクトル6144 / 10240ライン・Δf 0.488 Hz
ISO判定ゾーンA / B / C / Dをセンサ内で出力

測定値を信頼できるかを左右する3つのポイント

信頼できる周波数軸

サンプリングのタイムベースは水晶発振器から生成され、周波数軸の精度は±0.01%より優れています。ベアリング欠陥周波数(BPFO / BPFI)やギアのかみ合い周波数も、タイムベースのドリフトなく読み取れます。横軸がずれていれば、どれほど美しいスペクトルも意味がありません。

データの完全性を最優先

センシング系が過負荷になると、ラッチ式の過負荷フラグがセットされ、該当する特徴量セットは無効としてマークされます。クリップしたデータがトレンドデータベースに入ることはありません。誤った測定値を1つ残すより、測定値が1つ少ないほうがよいという考え方です。

全軸で同一の帯域

Z軸を含む3軸すべてが同じ振幅精度保証帯域とノイズ仕様を持つため、取付方向によって測定能力が制限されることも、無理な取付角度を強いられることもありません。

センサ内で演算し、結果として出力

3軸同期サンプリング。FFT、速度積分、統計特徴量はすべてセンサ内部で演算され、Modbus RTUで直接出力されます。

速度と変位
速度のRMSとピークを10~1000 Hz(ISO 10816-3 / ISO 20816の評価帯域)で算出し、上限は機種の帯域まで設定可能です。変位のRMSとピークは2~1000 Hzの周波数領域積分により算出します。
FFTスペクトルと時間波形
HY-VT3Kは0~3 kHzを6144ライン、HY-VT5Kは0~5 kHzを10240ラインでカバーします。いずれも分解能はΔf 0.488 Hzで、低回転時でも1×成分と2×成分を分離できます。
統計特徴量と次数
クレストファクタ、尖度、歪度、標準偏差。卓越周波数の検出と、1×・2×・3×の軸回転次数トラッキング(回転速度はModbusレジスタで書き込み)に対応します。
ISOゾーン判定
ISO 10816-3のGroup 1~4を選択でき、センサがゾーンA / B / C / Dと超過フラグを直接出力します。上位側での換算は不要です。
機械表面温度
取付面に熱的に結合した接触式NTCにより、ダイ温度ではなく機械の表面温度を測定します。−20~+70 °C、±1 °C。
取付状態の自己診断
表面温度とダイ温度を常時比較し、差分の異常なドリフトからセンサの緩みや熱結合の劣化を検出して、測定データが歪む前に警告します。

使用可能な帯域は取付方法で決まる

接触式振動センサの高周波応答は取付面によって決まります。これはデータシート上の形式的な話ではなく、物理的な限界です。取付方法ごとに保証される使用可能帯域を明記していますので、機種選定の際は現場で実際に可能な固定方法を考慮してください。

M8スタッド取付(標準)
HY-VT3Kは3 kHzの全帯域、HY-VT5Kは5 kHzの全帯域。常設設置に推奨します。
接着(シアノアクリレート系接着剤の薄層)
HY-VT3Kは3 kHz、HY-VT5Kは約3 kHz。穴あけ・タップ加工が現実的でない筐体に適しています。
マグネットベース(VT-MAGアクセサリ)
両機種とも約1.5 kHz。常時監視ではなく、仮設の測定点や巡回測定に適しています。

VT2000・VT3K・VT5Kの選び方

3機種ともRS-485 Modbus RTUで接続し、同一ゲートウェイに混在できます。必要な診断の深さで選定してください。HY-VT2000は2チャンネルの温度測定とIP68を備え、全体振動レベルのトレンド監視で十分な多点展開に適していますが、ISOゾーン判定には対応しません。Z軸の帯域が550 Hzで、10~1000 Hzの評価帯域をカバーしないためです。ISO判定やスペクトル診断が必要な重要機械には、ノイズ密度を20 µg/√Hzまで抑え低速機械や構造物監視に適したHY-VT3K、または±60 gのクリップしないレンジによりCBMスペクトル診断の標準的な選択肢となるHY-VT5Kをお選びください。

モーター・ポンプ ファン・送風機 ギアボックス 低速ミキサー・回転機器 船舶補機 冷却システム 工作機械の主軸 構造ヘルスモニタリング

仕様

振幅精度保証帯域VT3K 0.5 Hz~3 kHz・VT5K 0.5 Hz~5 kHz
加速度レンジ±4 / ±8 / ±16 g・±15 / ±30 / ±60 g
FFTスペクトル6144 / 10240ライン・Δf 0.488 Hz
ISO判定ゾーンA / B / C / Dをセンサ内で出力
通信 / 保護RS-485 Modbus RTU・316ステンレス鋼 / IP67

センサ配置の計画でお困りですか?

機械の種類、回転速度の範囲、現場で可能な固定方法をお知らせください。推奨機種、取付方法、ゲートウェイ1台あたりのセンサ数をご提案します。

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